クライアントとの関係づくり~聞き上手になり相手主体の支援へ~
相川めぐみ
介護の仕事は奥が深いと仕事を通して日々実感しています。
重度訪問介護で出会うクライアントとの間ではコミュニケーションを取るにあたって、視線入力でパソコンに文字を入力したり、文字盤、その他のツールを使用しやり取りを行うケースが多々あります。
今まで会話による言語コミュニケーションを意識して関係性を作る事が多かったのですが、重度訪問介護の仕事に就き、話さないとコミュニケーションを取れないのは思いこみで、
表情やしぐさ、目の動きなどの動作行動を大事にして非言語コミュニケーションを意識してコミュニケーションを取っている事に気づきました。
メラビアンの法則というのを聞いたことはありますか?
人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で影響を与えるそうです。
クライアントやご家族が何を必要とし、悩みや問題を抱えているのかを理解するにあたり、客観的事実(本人の年齢や病気、家族などの状況)と主観的事実(本人の思いや価値観など)の間にある苦しみや思い込みに気づき、本人が客観的事実をどう思っていて、自宅での今後の生き方をどうありたいと考えているのかを意識してお話をしています。
ご本人の中でも整理できていない方もいれば、ご自身のニーズを明確に持たれている方もおり、様々でした。
重度訪問介護の一番の強みは長時間利用できるサービスであることと、自宅で自分らしく自由に生活できるお手伝いができる事だと思っているので、
クライアントやご家族の気持ちを理解し何を考えられているのかが分からないと、自分達の自己満足の支援になってしまうと思います。
クライアントの事を知り、クライアントの望む形の支援が理想ですが、長く現場に入っていると、やってあげているという気持ちが出てきてしまい、相手主体の支援ではなく管理になってしまう自分主体の支援になっている時があると思います。
日頃どれだけ相手の望むことを意識して仕事に携わっているのかを意識するだけで、相手主体の支援にできると思っています。
何か困った事ないですか?と言われてもすぐに思いつかないし、唐突だと気持ちの整理もつかないので、
日頃より相手を理解しようと思いながらコミュニケーションをとる事が、どんな仕事でも大切で、クライアントとの関係づくりの基盤は信頼関係の構築だと思っています。
「聞き上手は話上手」という言葉があるように、自分が話すより聞くことを意識して、クライアントやご家族に寄り添っていきたいと思います。
◆プロフィール
相川 めぐみ ホームケア土屋 佐賀
所属 ホームケア土屋佐賀