家族への思い~わが子への「ごめんなさい」「ありがとう」~
四ノ宮千鶴子
どの仕事においても、「家族の理解と協力」がなければ難しいと思います。
例えば、主とする仕事の他にいくつかの仕事を掛け持ちして働く、ということもあるでしょうし、出張で家を空けることもあるでしょう。
また、日中時間を問わず勤務されたり、自宅にいても仕事に追われたり……と、様々です。
仕事を始めた頃、介護職というのは体力的にも精神的にも大変な仕事だと感じました。
しかしながら利用者の方々とかかわる中で、「大変」ということだけではなく「楽しい」と感じることができるようになりました。
次第にやりがいを感じることもできるようになりました。
職場仲間からの連絡も増えました。
その時は苦とも思わず、時間も場所も構わず対応していました。
そんな頃、子供に「また仕事?」と言われることが増えました。
初めは当たり前のように「仕事だよ、ちょっと待ってて」と言っていましたが、ある時子供から、
「仕事大変だと思うから何も言えない」と言われました。
私は仕事に集中してしまい、家に帰ると何もする気になれず、まるで大変なのは自分だけかのように振る舞い、
ハッとして振り返ると、まともに子供と向き合えていなかったので子供の気持ちや変化に気づけませんでした。
それからはできるだけ仕事とプライベートの時間を切り離す努力をするようにしています。
できるだけ子供との時間も大切にしようと思っています。
親として十分なことはできていませんが、子供が、「お母さんが仕事で忙しいから、家事を手伝っている」と他の人から聞いたり、
帰宅した時に「○○しておいたよ」と言ってくれることで凄く助けられていると同時に、感謝の気持ちでいっぱいになります。
子供は仕事の内容までは理解することはできませんが、私が少しでも体を休めることができるように我が子がしてくれていることで、私が仕事に集中することができているんだと改めて思い返すことができました。
家族との時間をもっと大切にし、そしてその時間を楽しい時間にして、これからも仕事とプライベートを充実させていきたいと思います。
◆プロフィール
四ノ宮千鶴子 ホームケア土屋 札幌
四ノ宮千鶴子(しのみや ちづこ)
介護職へ転職し6年目、日々泣いたり笑ったり忙しく過ごしています。
休日はドライブや買い物に出かけたり、YouTubeを観たりしながら気分転換をしていますが、今年は初めてプロレス観戦をし、今までにないドキドキを感じました。