相手の立場で考える~もし自分が支援されるとしたら、どんな支援がいい?~ /松本尚真

相手の立場で考える~もし自分が支援されるとしたら、どんな支援がいい?~
松本尚真

皆さんは介護の仕事をしている時、工夫していることはありますか。
私は「自分がクライアントだったら」ということを考えながら、介護の仕事をしています。

普段から、「相手の立場になって物事を考えること」が大切だと考えています。
この考え方は介護の仕事にも共通することですし、特に重要なことでもあります。

重度訪問介護において、クライアントとの関係構築は必要不可欠です。
クライアントの立場に立った支援の仕方を考えることは、クライアントとの信頼関係を構築することにつながります。

クライアントとの関係がうまくいかない場合、アテンダントに対してNGが出る可能性があります。
常に人手不足である介護の現場において、現場を担えるアテンダントが一人でも減ることは避けたいことです。

例えば、自分が初めての現場に入る時のことを考えてみます。
クライアントは初めて会うアテンダントに対して、「どんな人なんだろう」と不安に思っているはずです。

ですので、最初の頃は新人アテンダントは動きをよく見られ、その人となりを判断されます。
この時、「自分がクライアントだったら」を考えます。

おそらく、優しい人、仕事が丁寧な人など、良いイメージを持った人に「支援をお願いしたい」と思うのではないでしょうか。

支援の中では、クライアントの体に直接触れる場面が多くあります。
仮に、体の清拭をする場面があったとします。

クライアントの腕を持つ時、上から掴み上げるのか、下から支えながら持ち上げるかで、印象が変わります。
前者では乱暴で雑な扱いをされていると感じ、後者では優しく丁寧な印象を持つと思います。

「自分がクライアントだったら」と考えると、後者のやり方で接してくれる人に支援を任せたいと思うはずです。

このような支援と思考の積み重ねで、クライアントから良い印象を持ってもらうことができるはずです。
体の触れ方の他にも、声のかけ方や、クライアントの話を最後まで聞くことなど、できることはたくさんあります。

これらを常に意識することはもちろん、クライアントと関わり始めた頃が特に気をつけたいタイミングです。

「相手の立場になって考える」ということは、当たり前のことではありますが、慣れてきた頃に疎かになりがちです。

このコラムが、支援の仕方を改めて考える機会になりましたら幸いです。

◆プロフィール
松本尚真 ホームケア土屋 山形

名前:松本 尚真 (まつもと しょうま) 
年齢:23歳 
令和4年10月:介護業界未経験で入社
趣味:カフェ巡り、ギター

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!