「穀田のひとりごと」~「相手の安心をあなたが支えられる」というやりがい~
穀田優佳
今回2回目のコラム登場の穀田です。
最近新規でご依頼頂く中に、自分の子供と同年代のクライアントをお見受けします。
近々で支援に入らせていただいているクライアントさんは25歳のかわいらしい女性で、一人暮らしをなさっている。自分の子供と同い年。
もしこの仕事につかなければ、もし自分の子に障害があり一人暮らしをするなんて言ったら、私は猛反対するであろう。
だが、彼女は親にプレゼンをし、説得。親と離れ一人暮らしをするという自活の道を勝ち取り、満喫している。
そこに私たちがお邪魔し支援させて頂いている。なんとなく親心で接してしまう…
私には息子が二人(ともに東京で働いている)いるが、やはり気になる。どのように生活しているだろうか?ご飯はきちんと食べているだろうか…などと頭に浮かぶ。
彼女が独り暮らしをする選択の要因の一つに、地元では就業場所が限られていて、支援をなかなか受けられないことがある。そして自立心がしっかりしているので「自分で働き、稼ぎたい」など目標があり、支援学校での生活もしていたので、少し都会の、ここ盛岡を選んだことも理由の一つにある。
グループホームで生活していたが、事情があり、市営住宅に引っ越しする。
彼女がグループホームにいた最後の週から、私たち土屋が支援に入り(夜勤)支援している。今どきの若い女性なので、お会いする前は「私と話が合うのか…」と、懸念もあった。しかし実際お会いすると、ご本人が私に話を合わせてきてくれている。ご両親は私よりだいぶ年が若いが、こんなおばさんに話を合わせてくれ、気を使ってくれる、優しい子なんだといつも感心している。
若いクライアントさんとご一緒する際も、「ため口にならないように」と、接し方を他のアテンダントにも共有している(他のクライアントさんにも)。
支援に慣れてくると声掛けを忘れたり、ケアレスミスが多くなる。介護技術もほぼないアテンダントもいるので、色んな現場にいけるように、各クライアントさんの所に同行をしたり、移乗のやり方を教えてはいるが、介護の仕事に対する温度差が大きく、なかなか出来ないことも中にはある。
移乗のやり方一つにしてもお一人お一人、また、場面場面で色々なパターンがあるので、それが出来ないと、アテンダントとしては致命的なクライアントさんからのクレームにつながる。前記した25歳のクライアントさんからもすでに2人断られている。
「安心安全に支援に入ります」と謳っているのに出来ないって…となってしまい、申し訳なくなる。
土屋という会社は、やはり新しい。他から聞こえる噂は、以前はすこぶる悪評、酷評だったが、以前より良くなった。
私は個人的に介護の所作が気になるので、細かいところにも気を配って支援に入るようにアテンダントにも周知している。支援に入った際は自分の気持ちは無にし、クライアントさん宅に従事するようにと。
たまに、普通は○○ですよ〜とか、私ならこうしますとか、そんな持論はいらない。
だからと言って奴隷のように働けということではない。
そこのお宅での支援の仕方があるのでそれに倣っておこなえばいい。
扉の閉める際はバン!と閉めない、物を床に置く際もドスンと置かないなどなど。
普段行っている事が出てしまうので気を付けるように自分自身も気を付けたい。
クライアント、アテンダントも十人十色でマッチングするのはなかなか厳しいですが、重度訪問ならホームケア土屋!と世間に広まればうれしいです。
◆プロフィール
穀田優佳 ホームケア土屋 いわて
資格:介護福祉士 ホームケア土屋いわての管理者