プロ野球開幕1カ月
雪下岳彦
プロ野球が始まり、約1ヵ月が経とうとしています。
北海道に新しくできた日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドは、とても素晴らしい雰囲気ですね!
本当にアメリカにあるスタジアムのようで、映像でパッと見ただけでは日本の球場とは思えません。
私は、いろいろなところにある車いす席について関心があります。
新しくできたエスコンフィールドはどうなのだろうか?とホームページを調べてみました。
ファイターズのホームページには、車いす席について、しっかりとホームページに書いてありました。
車いす席は一カ所ではなく内野外野など分散配置されていて、非常に素晴らしいです。
ただ、その写真を見ると、車いす席はサイトラインの確保ができていないように思いました。
サイトラインとは視線のことで、車いす席から座った状態でもフィールドへの視線が遮られることがない設計が国土交通省からも推奨されています。
しかし、エスコンフィールドの車いす席を写真で見る限り、前列の座席との高低差が小さいため、前列の人が立ってしまうと、視界がさえぎられてフィールドが見えにくくなってしまうように見えます。
せっかく新しくできたスタジアムだったので、そこはもうちょっと工夫があるとより良かったなと思いました。
私は試合が盛り上がったら観客が立つのは当然だと思うんですよね。
だからこそ、前の人が立ったとしても、みんなが楽しめるような設計こそ素晴らしいなと思っています。
また、こういうのって、あとから直したりするのは余計にお金がかかるので、事前の設計段階からしっかりデザインされているのがベストなんです。
開幕3連敗した千葉ロッテマリーンズも、その後は盛りかえして、現時点(4/24)で単独トップに立っています!
ホーム球場であるZOZOマリンスタジアムでは、9勝1敗と貯金をいっぱい作れています。
やっぱり、マリーンズファンのパワフルな応援は、非常にチームの力になっていますね!
佐々木朗希選手をはじめ、若い選手が躍動しています!
まだまだシーズンが続きますので、よろしかったら千葉ロッテマリーンズの応援を、ぜひぜひお願いいたします。
プロフィール
雪下 岳彦(ゆきした たけひこ)
1996年、順天堂大学医学部在学時にラグビー試合中の事故で脊髄損傷となり、以後車いすの生活となる。
1998年、医師免許取得。順天堂医院精神科にて研修医修了後、ハワイ大学(心理学)、サンディエゴ州立大学大学院(スポーツ心理学)に留学。
2011年、順天堂大学大学院医学研究科にて自律神経の研究を行い、医学博士号取得。
2012年より、順天堂大学 医学部 非常勤講師。
2016年から18年まで、スポーツ庁 参与。