「毎日を感謝すること」
佐藤誠之(ホームケア土屋 仙台)
今回、久々にコラムを書かせていただきます。
地元は岩手ですが、現在は仙台で、ありがたいことにお仕事をさせていただいている中で、重度訪問介護に携わってもう、あっという間に3年目となりました。
「あっという間」とはいうものの、ここまで様々な経験をさせていただいたので、今回は、振り返りも踏まえてお話しさせていただければと、思います。
初めに携わらせていただいた地元岩手では、とにかく「クライアントの声に応えよう」と、支援に対応していたものの、それだけに集中してしまい、自分のやるべき仕事が疎かになってしまったが故、最終的にアテンダントにもクライアントにもご迷惑をお掛けしてしまう大失敗をしてしまいました。
一度は「重度訪問介護を辞めるべきなのか」と、考えるくらいネガティブな状態となってしまうことがありました。ただ、そんな中でも重度訪問介護を続けるきっかけとなったのは、クライアントやクライアントのご家族の存在でした。
支援に入ると、特に何事もなく対応しているつもりでも、やはりクライアントやご家族からするとごまかしきれておらず「どうしたの?」と声を掛けてくださることに対して申し訳なく思っていると「頑張らなくていいんだよ。今の佐藤さんでいいんだよ」と。
なぜかその言葉に心が救われた自分がいて、それがきっかけとなり、そこからまた一歩踏み出す勇気となって岩手から杜の都仙台にてお仕事をさせていただけることになりました。
新天地ということもあり、クライアント・アテンダントや、その他関係各所様々な方々にご指摘をいただいて、改めて仕事の難しさを現在も痛感しているところです。今は頑張りすぎないよう、自分本位にならぬよう、沢山の方々にご協力をいただき、且つ様々なご意見に耳を傾けて対応させていただいている毎日であります。
土屋での仕事のなかで良いことも悪いことも、現在進行形で経験させていただいておりますが、継続できなければこのような貴重な経験がなかったと思います。
これは、自分のなかでの成長であり、財産であると感じていると共に好きな仕事であるからこそ仕事を続けていける源となっています。
これからまだまだ色々な壁が待っているかもしれません。ただ、今まで学ばせていただいたスキルや経験を、少しでも土屋に貢献し、それが自分にとってまた経験としての財産となれるように精進しながらアップデートしていければと思っております。
自分を頼っていただける方もいれば、なかにはそうでない方もいるかもしれません。それでも自分は関わっていただけるだけでも「感謝」と感じています。
これからも「感謝」の気持ちを忘れずに小さな声に応えて参りたいと思います。
プロフィール
岩手県奥州市出身
20歳で専門学校を卒業しその後社会福祉法人にて13年介護福祉士として従事。特別養護老人ホーム・デイサービス・ショートステイ・地域密着型特別養護老人ホーム(ユニット型)に従事する。その後2020年に重度訪問介護に従事しその後岩手の管理者やサービス提供責任者として従事する。現在は東北仙台にてオフィスマネージャー兼管理者として従事している。