NBAの「良いチーム」、介護において「良いチーム」、比べてみた
前波優(ホームケア土屋 九州)
介護に限らず、良いチームとは「同じ方向を向いているチーム」だと思います。
様々な考え方や個性があったとしても、「同じ目的」があれば、方法が違っても、結果はバラバラにはならないからです。
株式会社土屋にとっては、ミッションである「探し求める小さな声を ありったけの誇らしさと共に」を旗印にしていると、チームはまとまっていくと考えます。
1対1の訪問介護では施設勤務と違ってアテンダントが急に休まなければいけない時に、自身が代わりに支援に入ったり休日を過ごしているアテンダントに依頼する事がありました。
その時に「お互い様」と考えて出来る範囲で応えてもらえた時にチームの有難さを一番感じます。
「小さな声に応えていく」という「目的が共有されている」と、誇りをもって支援を提供してくれる仲間ができます。
私の好きな、アメリカのプロバスケットボール「NBA」で優勝してきたチームを「良いチーム」とするなら、同じことが言えます。
同じ目標に向かい汗を流しディスカッションを重ねていく。
個性の塊の集まりで得意なプレー・不得意なプレーが全員バラバラ。
チームのメンバーを獲得したりマネジメントするのがGM、ヘッドコーチの役割なら、土屋ではバックオフィス、マネージャーになります。
選手はアテンダントさんですね。
重ね合わせたうえで、良いチームにはどんな人がいるかを考えると、やっぱりスター選手は2~3人います。
ただ、スター選手だけでは勝てません。
スター選手を無理して揃えて勝てなかったチームを沢山見てきました。
勢いをつける若手、経験豊富なベテラン、ゲームメイクする司令塔、プレータイムが短くても役割をしっかり全うする人。
優勝したチームには人材が揃ってますね。
チームケミストリーを高めていくために必須なのが同じ目標です。
自身の評価や年俸の為に動く人がいるとバランスは崩れていくと思います。
介護のチームに話を戻すと、やっぱり人に対しての仕事になるので、優しさや思いやりも大事ですね。
介護は、「一人で出来る仕事ではない」ので、信じあえる仲間が必要です。
理想かもしれませんが、理想を追い求めていきたいと思います。
なかなか、顔を合わせることが難しいかもしれませんが、出来るだけ対面で会って、お互いの理解を深め合ったり、本音を吐き出したりできるようにしたいです。
時間はかかりますが、良いチームじゃないと良い支援は難しいと思うので、これからも良いチーム作りに尽力していきます。
介護の世界の優勝は何なのか分かりませんが、いつか「優勝できた」と思いたいですね。
プロフィール
前波優 ホームケア土屋 九州
22歳の時に看護助手として療養型病棟で介護を始める。
3年後に独学で介護福祉士を取得。
特別養護老人ホーム(従来型)、特別養護老人ホーム(ユニット型)、救護施設を経験後2018年に重度訪問介護に従事し始める。
趣味はスポーツ観戦(特にNBA、格闘技)