ぷくぷく姫のさえずり No.8「この度の参議院選挙を通して思うこと」
水島恵
私の家族がこのたびの参議院選挙投票を終わるまでやそこからの思いをお話してみます。
私は視覚障がい者、夫も視覚障がい者、28歳の次男は重度の視覚・知的障がいと自閉症のトリプル障がい者。
地域とはいえ、投票会場になっている小学校までの道中の歩行はかなりのエネルギーを要します。
次男が小学校を卒業してから16年も経っていて、その通学路の方向へ歩く機会もないので、馴れない道は不安でしかないのです。
選挙の度に毎回投票に行くか止めておこうか迷いに迷うのです。
強い意志を持って無投票なら、苦しむことはないのですが、投票会場までの往復に不安を感じることで投票するかどうかを悩むなんて罪悪感を覚えてしまいます。
会場まで行く手段は色々考えられますが、実行するには勇気が要ったり抵抗感というか違和感を感じて実現させられません。
例えば近所の方を誘って車に乗せていただくとか、親しい友人にわざわざ来てもらって連れて行ってもらうとか、ボランティアさんなどお願いするなど。
結局、投票に行くと決めた今までのケースはタクシーでの往復です。
過去一度だけ長男が投票に行きたいと言った時、夫が同行したことがあります。
長男は軽度の知的障がいと自閉症ですが、視覚に障がいはないので歩いて往復しました。
この度は私は単独で、夫と次男の2人が一緒に投票に行きました。
私はデパートに行って自宅近くまでバスで帰ってきて帰宅の途中で「投票に行こう!帰宅したらもう外出意欲は沸かないかも?!」と思ったのと「UDアンバサダーとして投票会場の状況把握もした方がよいのでは!」とも思い、投票会場に行くことにしました。
でもエネルギー不足と時間の節約にタクシーを使いました。これは他の目的で知らない所に出向く際も同じです。
しかし投票に行くのにお金を使って行くのは本意ではありません。
投票会場でのことは、私の場合と夫と次男が行った時の場合をまとめて話します。
夫と次男が行くことになったのは、私が帰宅してから、次男が「投票に行ってみたい」と言うものだから、その気がなかった夫が同行することになったのです。
これまた行くまでが大変!
何がというところですが、そこからは次回へ続きます。