「やらない理由」は置いといて…~介護と私~
三浦耕太(ホームケア土屋 札幌)
福祉業界に従事したのは20歳の頃からです。
人生の半分近くは福祉に携わり、現在を迎えています。
幾度か職を変えようとしたこともありましたが、変えることなく続けている理由としては「ひととの関わり」が好きなのかと思います。
はっきり何かを確信しているわけではありませんが、道がそれそうな時・軌道修正される時に感じたことは「まだ続けよう」という無意識な意志でした。
その中のひとつが「重度訪問介護」です。
自身の知らない世界に興味が沸き、歩みを進めていました。
今まで自分が体験してきた介護現場とは違う時間の流れ、口文字、医療的ケアの実施等、はじめは困惑もありました。
当時スムーズにいかず、自身のスキル不足や知識不足を痛感しました。
不思議と敗北感はなく、新たな挑戦に嬉しさを感じていました。
現在においても慣れや感覚で客観性を見失いそうになることもありますが、そのたびに気持ちを思い起こさせるには安全領域だけではなく、外へ出て一から学ぶことも大切だということ。
固定概念、思い込み、そうであろうという感覚。
一度リセットできる気持ちや、出来るか出来ないかでなく「やるかやらないか」という気持ち。
最近、口癖になってきています。「やるかやらないか」。
この言葉が好きです。
最終判断は自分自身、決めたのは自分ということで責任転換は出来ないため、キャパを知ることも出来ます。
後回しにせず、いかに先回り出来るか。
失敗をきちんと受け止め、のちに笑い飛ばし活かせるか。
介護を通し、色んなことを知ることが出来、なにより「ひととの関わり」で自身の成長に繋がっていると最近少しずつ思うようになってきました。
介護=自分次第
どんな職種においても、どう向き合うかで思うこと・感じることは変わるかと思います。
色んなものを見聞きすることで感心することも以前に比べ、多くなってきました。
以前はプライドが邪魔することが多く、耳を傾けることが少なかったかと思います。
振り返ってみると選択肢は狭かったなと。
今だからこそ気付けること、思うことを大切に、これからも介護に対し客観性を見失わずに歩み続けていきたいと思います。
恐らく今後においても視点や思考は色々と変わることはあるかと思います。
そうした時にここに記した言葉を思い出し、先を見据え、より良い環境をつくっていきたいと思います。
「やるかやらないか」是非、言葉に出してみてください。
プロフィール
三浦耕太 ホームケア土屋 札幌
保有資格:
介護福祉士、保育士、幼稚園教諭2種免許
ホームヘルパー2級・社会福祉主事任用資格
児童厚生二級指導員・ガイドヘルパー・福祉有償運送
統合課程