重度訪問介護との出会い
中川龍嗣(ホームケア土屋 長崎)
時が経つのは早いもので、重度訪問介護に携わるようになり3年が経ちます。
今では知識も増え、統合課程の講師や医療的ケアの経験もさせてもらいました。
土屋と出会えて良かったなと思う日々ですが、当初は未知の世界だった事を思い出します。
重度訪問介護に携わる前、私はグループホームに勤めていました。
介護を続けて行きたいけれど、気持ちが乗らない日が続き、壁にぶつかっていました。
今後も続けていくには、グループホームとは違う経験を積みたい。
いろんな思いの中で、求人検索を始めました。
介護タクシーや訪問介護に興味があったので検索してみると、一つの求人が目につきました。
重度訪問介護の仕事…重度訪問介護?医療的ケア?統合課程?
聞きなれないワードもあり、会社も介護で全国展開されていて、何か怪しいと感じましたが、調べて行く事で重度訪問介護サービスに興味が湧いてきて、勇気を振り絞り応募。面接を経て統合課程に案内されることに。
受講日、何をするんだと少しドキドキしながら会場に入ると、障害福祉の歴史、難病の方の生活、当事者講話など、今まで少ししか知り得なかった事を深く知る事ができ、他法人での2日間の受講が終わった頃には今後進んでいく道筋が見えていたのです。
まだ在職中だったので、非常勤として働く事に。
初回は同行で支援に入り、緊張しまくっていましたが、あっという間に支援終了。
クライアントから重度訪問介護サービスを使う前の生活や、今後目指している事など聞かせてもらい、その後も同行を重ねて、ついに1人立ち。
1ヶ月勤務する内に会社への怪しさもなくなり、やりがい、支援の楽しさ、クライアントの優しさに触れ、この仕事をやっていく決断をしました。
重度訪問介護に携わって3年になり、この仕事を選んだ事を改めて考えると、統合課程で学び体験した事や、最初に支援に入らせてもらったクライアントとの経験が大きな要因だと思われます。
統合課程では、医療的ケアが介護職でも行える事、クライアントが難病と向き合い在宅で生活されている事、クライアントやヘルパーの体験話も聞くことができ、障害福祉の全容を知る事ができました。
実際の支援では、対等な関係性を築いてもらい、日々楽しく支援に入らせてもらいました。
この経験が出来なかったら、今でも前職のままだったかもしれない。
長く働いていたら楽しい事だけではなく、辛い事もあり、悩む事もある。そんな時は私は原点に戻り、この経験を考えるようにしています。
この先新しく仲間になる方にこれまでの経験や体験を伝え、共に歩み、学んでいきたい。
そして支援を求める小さな声に応え続けていきたい。
プロフィール
中川龍嗣 ホームケア土屋長崎
介護歴:グループホーム
2019年より重度訪問介護業界
2020年、株式会社土屋に入社
趣 味:映画鑑賞、娘と散歩
資 格:介護福祉士