風向きを変える
池田憲治(ホームケア土屋 鳥取)
鳥取県福祉業界の「風向きを変える」。
その為に私のベストを尽くしたいと思います。
2022年の活動が、今後の鳥取県の福祉に大きな影響を与え続ける。そう確信しています。
2021年6月、鳥取県に事業所をかまえたホームケア土屋鳥取。
時を同じくして私が管理者として赴任しました。
県の人口が55万人と全国で一番少ない県。
そして事務所のある鳥取県中部ではプレイヤー不足に陥っており、社協ですらヘルパー事業所が撤退してしまい、24時間365日サービス提供している事業所は、土屋のみという状況です。
岡山にいるときはそれになりに仕事をやっていたつもりでしたが、鳥取では全く状況が異なり、どうしようかと悩む日々でした。
しかし、アテンダントや他事業所の方々のご縁にも恵まれ、やっと方向性が見えてきました。
「探し求める小さな声を ありったけの誇らしさと共に」に共感してもらえる方々と共に、鳥取県福祉業界の風向きを変える準備が整いつつあります。
半年かけてようやく一歩を進むことができました。たった一歩しか進んでいませんが、これまで鳥取の福祉が歩んだことのない、ソーシャルインクージョンへの実現へと続く一歩ではないかと私は感じています。
鳥取県では重度の障害をもつ人は、病院か施設にいくしかないという状況が続いていました。
しかし、土屋が関わることにより在宅でも生活ができるという選択肢が増えたことになります。
これはとても意味のあることで、単に選択肢がひとつ増えたという話ではありません。
在宅の道ができたということは、人生の選択肢がひとつ増えたといっても過言ではないと思うのです。
ホームケア土屋鳥取のアテンダントは、10代から60代までのすべての年代の方々が活躍しており、歩んできた道のりも様々です。
それぞれの人が持っている知識や技能・その他の能力を生かし、社会貢献していく。
その為にも色々な舞台を準備していきたいなと考えています。
この2月には高齢者の訪問介護もできるよう申請はしましたし、琴浦町・日本財団共同プロジェクトの話もあります。
土屋ケアカレッジ鳥取という研修機関の開講も進んでいます。
重度訪問介護による貢献だけでなく、福祉の総合商社として鳥取に貢献し続けられるよう、2022年はさらに歩を進める必要があります。
人口の一番少ない鳥取県でどれだけの事ができるのか。
私たちが活躍することにより、他の都道府県に与える影響も多くあるのではないかと考えています。
土屋の社内でもそうですし、行政においてもよいモデルになるのではないでしょうか。
ひいては鳥取での福祉改革が日本の福祉の追い風になることを信じて、2022年も走り続けたいと思います。
仲間と共に。