福祉・介護における成果とは / 原田 岳

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福祉・介護における成果とは
原田 岳(ホームケア土屋 島根)

「成果を生み出すために」を考える前に、そもそも「成果とは何か」という自分の答えを持つことが大切だと思います。

成果と一言で言っても、成果とは“なしえた良い結果”という意味でしかありません。

ただ、この“良い結果”という判断は個々の判断で行われるもので、自己満足の成果もあれば、極端に言えば犯罪においてもその人にとっては成果になりうるという危険性を持っています。

他者を犠牲にして得られる成果を成果と呼んで良いのか?

ほとんどの皆様はきっと “ NO!”と答えます。

しかしながら犯罪に至らないまでも他者に本質的な利益を与えることなく表面的な結果からそれを成果だと考える人も少なくありません。

このように成果とは個々の判断が反映され、様々な形が存在するということも認めないといけない。

成果だと思っている結果は他者から見れば成果と評価されないかもしれない。

成果においてもダイバーシティ・インクルージョンの観点から見てみることも大切なのではないでしょうか。

ちなみに私の成果とは、“なしえた結果が生み出す継続的な他者の笑顔の数”、経済性・社会性・人間性、それぞれにおいて、高い評価を得た結果の裏には必ず多数の笑顔が存在し、成果の度合いはその数で決まる… 自分の中では、そう定義しています。

欲しいものが手に入る、希望通りの支援が受けられる、体調が良くなる、プライベートが充実する、給与が上がる、キャリアアップする、仕事にやりがいを感じる等々、笑顔になる要因は人それぞれです。

要因が異なる人たちに笑顔になってもらうためにはまず、その人を知らないといけません。

またその人の本質的なニーズを捉えるためには、信頼関係が必要です。

その信頼関係を築くためには、それ以前にコミュニケーションが必要です。

つまり成果を生み出す根幹は、“笑顔の数を増やしたい場を把握すること”と、私は考えています。

それは個人であっても管理者であっても変わることはありません。

もう一つは“笑顔の数を増やしたい場の経験を積む”ことだと考えています。

ただ色々な経験を積むのではなく、成果を生み出すと目標を定めた場の経験を積むこと。

そこには良いことも悪いことも・辛いことも楽しいことも・成功も失敗も積み重なり、自分にとって大きな財産となります。

少なくとも私の中では、笑顔の数を増やしたい場における問題解決能力・判断力・処理能力・提案力・コミュニケーション能力は確実に向上してきていると思います。

上記のように私が考える「 成果を生み出すために 」は

①笑顔の数を増やしたい場を把握すること
②笑顔の数を増やしたい場の経験を積むこと

この2点が重要な根幹と考えています。これを根幹として、どう考え、どう動くか?

①②をクリアしたとしても行動に移さないと何も生み出すことは出来ません。

何かを生み出すということは現状に何かしらの変化が生じます。

変化を生じさせる過程には必ず何かの壁を越えていかなければなりません。

壁にぶち当たった時、環境や周りの原因だと逃げたり、評論家になって終わったりするのであれば結果、笑顔の数を増やすことも自分が笑顔になることも出来ません。

やはり私は、周りの多くの人が本質的に笑顔でいて欲しいと思います。

だからみんなにも成果を生み出して欲しいし、私も53歳のおっさん?爺さん?ですが、みんなと一緒に成果を求めていけたらな…と思っています。

プロフィール
原田 岳 ホームケア土屋 島根

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