「数値化しにくい働き」が「成果」を自ずと生み出す / 関口隆宏

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「数値化しにくい働き」が「成果」を自ずと生み出す
関口隆宏(ホームケア土屋 札幌)

私たち介護職の「成果」と言う意味を考えますと、物を売る企業とは違いますので単純に販売をして売上を上げ成果を出す考え方とは視点を変える必要があるのではと考えます。

個々のレベルアップが事業所全体の介護レベルを上げる事、事業所全体の環境改善をする事、個々にスキルアップをすることがキャリアアップにつながっていく事、それ等のことをビジョンとして示す事がモチベーションアップの維持につながり、自然に成果に結びついていくのが理想ではないかと思います。

また新人などのアテンダントについては、介護スキルを身につけたり資格を取る事やコミュニケーション能力を高めたり、ビジネススキルを身につけるなどの個人目標を設定し、課題や目標を明確化してレベルアップすることが成果に結びついていくでしょうし、中堅アテンダントにはさらに新人教育や育成能力が加わってくるかと思います。

この様なことが事業所全体に行き渡り理解され風土となれば、事業所全体の信用に必ず結びつき事業所の評価は上がっていくと考えます。

このような良い環境を生み出し定着させる為には、ベテラン介護職の強いリーダーシップが不可欠だと思います。

そのためには

1.常に業務の改善をこころがけること。

現代のビジネスではスピーディーにどんな小さな事でもスタッフやクライアント、関係者の皆さんの言葉に敏感になり業務の改善を心がける事がコンプライアンスやリスクマネジメントに繋がっていくと思います。

2.サービスの質の向上を怠らないこと。

介護はサービス業でありますので質の向上をはかる事が信用に結びつき、成長にも結びつくはずです。

3.他職種や関係各所と連携すること。

関係各所からの情報なくして新しいビジネスの展開は無いと思いますので、情報交換そしてこちらからの情報発信は不可欠です。

4.スタッフの士気向上を心がけること。

常にアンテナを立ててうまく機能するように解決策を示すことが士気向上に結び付き、活性化されると考えます。

5.介護難民の声を拾い上げること。

待っているだけでは広く声を拾い上げる事は出来ませんので、積極的に各方面へアプローチをして、こちらから情報発信することが大切です。

6.人材を確保し育成して、売上に結びつけて企業として成長すること。

いくら新しいクライアントの依頼があってもアテンダントがいなければニーズに応えることは出来ません。また同時に育成を怠ると質の低下になりかねませんので大切な部分になります。

自分なりに成果を生み出すために考えてみましたが、我々介護職の場合は一時的に成果が上がったとしても、どこかに歪みがあれば、特定の人に過度な無理がかかっていたり、人材不足で新規の声に応えられなくなったり、十分な教育研修が出来なかったりすることも多くありますので、常に全体のバランスをみて日々改善することが一番大切な要素だと痛感しております。

プロフィール
関口隆宏 ホームケア土屋 札幌

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