社会性、経済性、そして人間性について
佐藤健輔(ホームケア土屋 静岡)
社会性、と一口に表すのは簡単である。
とはいえ、それを説明するとなると途端にふわっとした説明になりがちだ。
今回の執筆において自分自身も理解しているわけではないので調べてみた。
一般的には集団をつくって生活する中で他人との関係や集団生活をうまくやっていく素質や能力。社交性のことを指す。
……要約すると、その人のコミュニケーション能力だと思えばいいのかもしれない。
介護業界において重要なスキルでもあり、今後の土屋の事業展開を考える上では外せないものだという認識だ。
ただ、そこに経済が絡むと少し意味合いが変わってきて、社会性を重んじることは同時にビジネスからは遠ざかることになる。
逆にビジネスに偏ると社会性はその比率をどうしても合理化の前に低くせざるを得なくなる現状がある。
では土屋は?
このバランスを模索している状態である。
創設から一年、まだまだ若い当社では各個のマンパワーに頼らざるを得ない場面も多々あり、正解を見つける真っ最中なのだ。
カレッジ然り、事業部然り、新事業然り、精力的に成長をしていく中でどうしても現場に負担がかかっているのだが破綻しない。
なぜかというと、そこに現場を支える人員の人間性に答えがある。
「●●さんは人柄がいいよね」
当社で導入を開始したコミュニケーションツールで名前がよく挙がる人物が当社のキーマンとイコールであることが多いことからもそう思う。
訪問介護では直行直帰の形式をとっているホームケア土屋では各アテンダント(ヘルパー)がコミュニケーションをとる方法が今までは限られていた。
個別のSNSや社用のグループチャット上など、お互いの顔を見ない形での付き合い。
ともすれば表面上の付き合いになりがちなツールを使わざるを得なかったことが多かったように思う。
実際に会えばその人個人、十人十色の性格や性質、人間性がじかに触れられるのであるが、なかなか業務でも使用しているツールの中で個人をさらけ出すのは難しいと言わざるを得ない。
ましてや現在、新型コロナウイルスの影響でさらにか細くなりつつある社会とのつながりの中でそこに取り組んでいくことは容易ではない。
まあ、そこに焦点を当てた新しい産業も生まれていくことでもあるので一概に良い悪いでは分けられないのが今の日本でもある。
と、若干脱線してしまったが今回のコラムにおいて名を打っている「社会性、経済性、そして人間性について」と言うのはそれぞれが単一特化するだけでは成り立たないということに他ならない。
それは各個人、私自身もこれからも続く日常で心において置かないと崩れてしまうものだ。
今までは人間性や社会性に重きを置いてきた自分だが、バランスを考える上で仕事に取り組みたいと今後は思う。