社会性・経済性・そして人間性について
関口隆宏(ホームケア土屋 札幌)
社会性とは社会の集団の中で生活するという人間の根本的な性質だと思います。
しかし持って生まれた性質や能力により社会生活が得意な人、不得意な人がいるのも事実です。
それをお互いが認め合えるのが良い社会ではないかと思います。
私たちの仕事と照らし合わせるなら、個々にそれぞれの個性を認め合い尊重して土屋が提唱している「小さな声」いわゆる社会的弱者の声に耳を傾け拾い上げ、ソーシャルインクルージョンの実現を加速させダイバーシティコミュニティを実現させるべく、
個の自立性が保たれて社会生活を送るうえでの不平等が無い社会、そして共感や理解でつながっている一体感がある社会の実現を目指すべきだと思います。
これを実現するのは簡単な事ではなくゴールは無いのかもしれませんが、理想を掲げ一歩ずつ進んでいく事が次に繋がると考えます。
経済性についてですが、一般的には経済性が良いとは効率性が良く無駄のない事を言うと思いますが、私たち福祉の現場ではなじまない事も多いと思います。
どちらかというと効率が悪く時間をかけて一歩ずつ理解し納得しながら成し遂げていくことの方が多くあります。
しかしながら上記で書きましたソーシャルインクルージョンの実現を加速させダイバーシティコミュニティを実現させるべく事業を継続させるためには部門によっては効率性を追求していく事やコストダウンをする事も利益追求の面では大切になってきますので、出来る事は積極的に取り組んでいきたいと思います。
その分現場では時間とコストをかけて焦らずじっくりと取り組んでいくことでバランスが取れるのかと思います。
社会問題の解決をするためにも自らが収益を上げて資金を継続的に捻出し、外部資金などに頼らず経営することが理念を守りスピードを加速させ実現することにつながると思います。
人間性とは「人間らしさ」ということで良いことも悪いことも含めた事ではないかと思います。
どの様な立場の人間でもそれぞれの価値観にそって生活する権利があり、多様性を尊重する気持ちが人間らしさを保つには不可欠だと思います。
私たち土屋の仕事で考えますと、社会の中の「小さな声」に耳を傾けケアサービスを広く遍く行き渡らせる為には「強い意志と他人の痛みに共感できる優しい気持ち」を持つことが大切だと考えます。
その為には企業として営利追及をして資金を継続的に捻出していく事が理念の実現や職場環境の改善、ソーシャルビジネスの地位向上につながり、バランスの良い人間性を保つためには必要不可欠な事だと思います。
改めてそう考えますと、社会性と経済性のバランスが崩れると事業の継続は難しくなりますので、人間性「人間らしさ」にも影響が出てきます。
すべては必然的に繋がっていると考えて、今後も一歩ずつ前進していきたいと思います。