介護と私
松尾千佳子(ホームケア土屋 京滋)
今回のテーマ「介護と私」のお題で、自身が介護をする・されるを考えました。
介護に携わり18年目になります。
デイ・小規模多機能・デイケア・訪問介護と色々なクライアント(利用者)、ご家族・アテンダント(ヘルパー)と出逢いがありました。
仕事に就いた頃は子育て真っ最中、仲間に助けてもらい長く介護に携われたと感謝しています。
もう一つの介護は26年前。突然、主人には春の桜は厳しいと告知を受けました。
当時は娘が7才、息子は8ヶ月。転勤で群馬に赴任して8ヶ月。本人には告知せずに過ごした3ヶ月。
当時、もう少し介護を知っておけばとの反省も、介護に就いた理由の一つにありますかね。
~介護される側~
出産時の入院経験だけで、元気だけが取り柄なのですが、先日、立ち上がる時にヨイッショと発すると、2才になるお孫ちゃんから「大丈夫?」と。
「気をつけてね」と声をかけてもらい、嬉しいやら悲しいやら。これが介護される気持ちかな?
声かけは優しさが一番と感じた日がありました。
~介護を仕事にしている~
先日、新規の同行に向かう道中で、アテンダントから「ワクワクしますね!どんなクライアントさんか楽しみです」との言葉に、何と嬉しく頼もしいと感涙。
マネージャーの立場で、アテンダントの希望に添った働き方や収入面を考えながら事業所を運営する毎日。
以前、関西のボスこと杉ブロックマネージャーから「二刀流は程々に」と優しい声かけ?
まぁ!
私の身体を心配しての有難いお言葉でしたが、昭和世代の私は、現場でクライアント・アテンダントと共に笑い、共に悩みながら在宅生活をサポートするのが「私のやり方」と反発しました。
イヤイヤ、今でもそこは譲れません!
素敵な仲間が沢山いるのですから頑張れるんですよ。
今春、こんな出来事がありました。
難病の奥様を置いて、ご主人様が突然お亡くなりに。
風邪かな?と受診に行き、4日後にご逝去でした。
危篤の連絡にアテンダントは夜中にも関わらず介護タクシーに同行し病院へ行き、通夜・告別式もアテンダントがチームで支えました。
ご家族からは「母が一人になってもヘルパーさんが居てくれるから安心です」と。
クライアントは「どうして私を残して先に亡くなったのかと思ったけど、ヘルパーさんが居てくれるから家で暮らせる」と、少し元気を取り戻しておられます。
もうお一方。
コロナ禍で面会できずに妻と離れて暮らすのは嫌だと退院され、ご自宅で過ごされるご夫婦。
ご主人が「大丈夫」の声かけに頷かれたり、以前飼っていた猫の写真をじっーと見られる微笑ましい姿は、在宅でしか味わえないこと。
アテンダントの細かな気遣いやケアに、ご主人は安心して夜間は眠りに付かれています。
ビジョンでもある「小さな声」を、五感を活かしてキャッチし、投げ返すことも大事にしていきたい。
久しぶりに口話で会話した際、上手く理解できず、クライアントから「最近来ないからね」と言われて猛反省。
歳を重ねて五感も鈍ってきたのではと思います。
とめども無い話になりましたが、まだ多くのクライアントがいます。
重度訪問介護って?
どうしたら利用できる?
まずは知ってもらうことを拡めていきたい。
介護の仕事に就きたい人へ。
介護の仕事は決して3Kではないです。ホームケア土屋は働きやすい職場です。
一人でも多く働く仲間と仕事をしたいと思っています。
最後に「介護と私」
クライアント・ご家族、共に働いているアテンダント・仲間。こんな昭和気質でアナログな私を、温かい目で見守り、仕事をさせて下さる会社に感謝です。
さあ!今日は退院するクライアントに初お顔合わせです。
6月に娘さんの結婚式に出るのが目標と伺っています。
どんなクライアントかな?
ドキドキ・ワクワクしながら行って来ます!
プロフィール
松尾 千佳子 ホームケア土屋 京滋 エリアマネージャー
介護福祉士
実務者研修教員講師
認定特定行為業務従事者 1号〔人工呼吸器装着者)