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妻の死が気付かせた「これから私はどう生きていくか」~異業種から介護職へ~ / 大釜賢司

妻の死が気付かせた「これから私はどう生きていくか」~異業種から介護職へ~
大釜賢司

介護に携わる前は、20歳からスポーツクラブやフィットネス、地域団体で、要介護者からアスリートまでの幅広い層および年齢層を対象に、運動指導、リハビリ、競技力向上、体質改善等の指導を行っていました。20代後半からは、クラブ運営のマネジメント、店舗開発、運営企画等に携わっていました。

~介護職へのきっかけ~

天職と思っていたフィットネス業界から介護職へ転職したきっかけは、約3年前に、妻を病気で亡くしてしまった事でした。

妻の支えのおかげで確保することができていた仕事の時間。

家事全般ができるよう時間を充て、1年が経過する頃、会社からそれを不満に思われ、理解されず冷遇されてしまいました。

当時、高校2年生だった娘の学費、今後の進学等の問題もあり、このまま今の仕事は続けていけない状況になった事もありましたが、妻が亡くなってずっと、妻に対しての自分の後悔と無念さが消えず、この気持ちは段々と「自分の残りの人生は何か人の為に尽くし、人の助けになる仕事をしていこう」という考えになっていきました。

~重度訪問介護との出会い~

転職を考えていた頃、知人との話の中で「重度訪問介護」というものがある事を知りました。介護というと施設で大人数を相手にし、個々にあまり深く関わらず時間に追われ仕事をこなしていくという勝手な先入観がありましたが、重度訪問介護ではご利用者と関わる時間が長く、コミュニケーションが大切で、相手をよく理解し知る事で気持ちに寄り添った介護を提供していく事だと自分なりに理解し、自分がこれからの人生で考えていた仕事だと思いました。

~初めての支援先~

初めての支援先ではクライアントがお若く、全介助、ご家族の方とのコミュニケーションも密にとる事が必要でした。

自分の子ども位のご年齢でしたので、ご家族の想いや、介助する時の接し方など、どのようにして欲しいのか想像でき、教えて頂いた支援の他、プラスαが少しでも何か出来ないか色々考え、選択しながら支援に入りました。

~感謝~

前述でありましたが、重度訪問介護という、自分が今後の人生に考えていた仕事に就かせて頂き、僅かでも誰かの為になれる事に感謝しています。また、現在こうして仕事をしている事、生活できているのは、面接時に、介護の仕事を選択したきっかけを聞いてくださり、受け止めて頂いた事が始まりです。

心から感謝し、この仕事を続けていきたいと思います。

プロフィール
大釜賢司 ホームケア土屋札幌

事業所:ホームケア土屋札幌
役職:コーディネーター
資格:実務者研修
趣味、特技:スキー、水泳、海・川釣り、スポーツキャスティングなど

050-3733-3443