HOME CARE TSUCHIYA

吸引できる人が居るだけで、救える生活、人生がある~重度訪問介護の資格を取って働いてみて思うこと~ / 小山田康浩

吸引できる人が居るだけで、救える生活、人生がある~重度訪問介護の資格を取って働いてみて思うこと~ / 小山田康浩

吸引できる人が居るだけで、救える生活、人生がある~重度訪問介護の資格を取って働いてみて思うこと~
小山田康浩(ホームケア土屋 古賀)

私は10年ほど特別養護老人ホームで勤務していました。

老人ホームでは毎日ルーティーンのような流れ作業で介護職員主導のもと介護が行われていました。

朝には起きたくもないのに起こされて、食べたくもないのに好きでもない食事を食べさせられ、トイレに行きたくもないのに連れていかれ、トイレが終わればまた寝かせられて・・・と毎日同じ介護・・・

そこで訪問介護だと自分らしい生活ができ楽しく介護ができるのではと思い、重度訪問介護の世界へ飛び込みました。

まずは統合課程を受講し資格取得。それから先輩ヘルパーと初めての現場へ同行。

お一人目に支援に入らせてもらったお宅は指示があるまでは見守りという現場でした。

寝たいときに寝て、食べたいときに食べたいものを食べて、見たい時に好きなテレビを見てと、施設での生活とは180°違うものでした。

支援内容もクライアント主導(指示)で行うもので新鮮でした。

したいことの手となり足となり行う。そして喜んでもらえる。こんな天職はないなと思いました。

次の現場はご兄弟共に支援の必要なお宅でした。

初めて実地研修をさせてもらいました。

施設では介護職も吸引をしている時代を見てきたので、吸引に関しては特段抵抗なく行えました。

喀痰のゴロ音だけがご本人の息苦しさの伝達法、という方で、ゴロ音があれば吸引。

SPO₂は吸引後には正常値。重度訪問介護のヘルパーがいなければ・・・と思うと、本当にとても大切な仕事だなと痛感しました。

また、責任が大きい仕事だと思いました。

重度訪問介護という仕事、施設では味わえない仕事。時に楽しく、自分たちの生活の延長線上のような感じがしています。

ただ手が動かない、足が動かない、そこで重度訪問介護のヘルパーが入ることで私たちと変わらない生活が送れる。

まだまだ知られていない制度で、送りたい生活が送れていない方、在宅で生活したいが重度訪問介護の事業所がない所、夜も寝れずに介護をしているご家族、一人でも多くの方が重度訪問介護の制度を知り、送りたい生活が送れるように広まっていけばいいなとつくづく思います。

今、私たちができること、今のクライアントと少しでも長く携わり、一人でも多くの小さな声を聴き逃さないこと、重度訪問介護という制度を利用してもらい、少しでもハッピーな生活が送れるよう日々邁進し、素晴らしい制度を知ってもらえるよう活動していきたいと思います。

プロフィール
小山田 康浩(おやまだ やすひろ)

介護を始めた時期:平成21年~現在
特技:25年続けているバスケ
資格:介護福祉士

050-3733-3443