『ありがとう』という言葉~「ありがとうございました」ではなく~ / 渋谷舞衣子

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『ありがとう』という言葉~「ありがとうございました」ではなく~
渋谷舞衣子

私は、『ありがとう』という言葉が大好きです。

言う方も言われる方もお互いに嬉しくなるポジティブな言葉だからです。

たった一言で相手を嬉しい気持ちに出来る言葉はすごいと思います。

実際、心では思っていても感謝の気持ちを伝えるのが苦手で、照れくさくてなかなか言いづらいですけど(笑)

私は、人に何かをしてもらった時や相手に手間や面倒をかけた気持ちから「すみません。」と言ってしまうことが多いです。

謝罪の言葉も感謝の言葉と同じくらい大切な言葉ですが、良い印象を持たないはずです。

ですが、この時『ありがとう』に変えてみるだけで自分も相手に感謝する気持ちを伝える事が出来て、ネガティブな感情が吹き飛ぶ感じがします。

『ありがとう』と言われて嫌な気持ちになる人はいないはず…。

介護の仕事をする前、飲食店で働いていました。

私は、お客様が来店した時から『この店を選んでくれてありがとう』という気持ちを持ちながら接客をしてきました。

そして、『ありがとう』という気持ちは表情にも出るようで、好感を持たれます。

私がずっと飲食店を続けてこれた理由の一つでもあるのかと思います。

食事が終わって会計を済ませた時「ご来店ありがとうございました」とお客様を送り出した場合、「もう来なくていいですよ」という意味になってしまうという事を初めて知りました。

お客様との関係が「過去形=その時点で関係は終わり」と考えるため、『ありがとう』という言葉一つにも意味があり、使い方や捉え方によって違うとも学びました。

介護の仕事を始めてから、言われたいと思った言葉が『ありがとう』でした。

なんとなく言われた時こそ介護の仕事にやりがいを感じる=人のお役に立てたと思える実感が湧くような気がしたからです。

介護の仕事を始めた当初は、私の支援がお役に立てるのか不安な気持ちと、上手くいかない事も多く、悔しい思いをした事ばかりでした。笑顔も少なかったように感じます。

仕事に慣れ、少し余裕が出来た時、クライアントから笑顔で『いつもありがとう』と言われた時、泣きそうになるくらい嬉しかったです。初めて信頼関係を築けたような感じがしました。

私も感謝の気持ちを忘れずに、この言葉をもっと増やせるように日々頑張ります。

プロフィール
渋谷舞衣子 ホームケア土屋 札幌

事業所:ホームケア土屋札幌
資格:介護福祉士実務者研修
役職:コーディネーター

飲食店で接客・調理を行い、商品を売り込む仕事がしたくて営業職も経験。
再び飲食店に勤めたが、2020年コロナ渦により退職。

未経験で介護業界に入社する。

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