介護における「成果」とは。私の中に生まれた三つの指標
三浦耕太 (ホームケア土屋 札幌)
何事もさまざまな過程を経て結果が出る。
目標を持ち、目標を定めることで一点に向かい進んでいくことが出来るかと思います。
私自身が介護職として従事してきた中で大切にしてきたこと、結果として生まれたことを書かせていただきたいと思います。
・介護観とは
・残存機能の維持
・笑わせること
まず介護観とは経験してきたこと、色んな意見や視点を見聞きし得て自身の中におとしこめたことだと思います。
人それぞれ考え方の違いや思いがあると思います。
悩んで立ち止まることもある中、沢山考え失敗し次に活かすこと、方法を知りました。
そうした経験を繰り返す中、少しずつ構築される考え。
年々、介護観も変わっているように思えます。
失敗は好きではありませんが結果として多くの経験値となっています。
介護現場における機能の維持は重要なことだと思います。
セラピストではないため機能について多くの知識はありませんが、負荷のない安楽な介助。立位動作における秒単位の目線。
その瞬間に見える表情はいつ見ても嬉しく思います。
車いす生活を強いられ、立位困難となっても「立ちたい、歩きたい」という声が聞こえてきます。
目の前のそういった声を聴ける職種は貴重だと思います。
今ある機能を長く維持するためにプロフェッショナルな関りが大切であり、洞察力やスキルや感性も非常に重要なことと考えます。
支援に入るとき、支援以外でも関りを持つとき常に念頭にあることが「笑わせたい」ということ。
最近いつ、どれだけ笑ったかは見えるものではありませんが「今から笑ってもらう」ということは可能だと思います。
自分と過ごす時間の中で強烈な印象を与えること=楽しいこと。
上記がすべてではありませんが「また来てね。次いつ来るの」という一言が生まれます。
そこから次回はどんな笑いが生まれるかを考え、過ごす時間を一緒に楽しみます。
すべてに言えることは目標があり、そこに向かう過程があり、結果として出ること。
形として残るものばかりではなく、一瞬で消えるものも多いかと思います。
私自身仕事をする上での成果として考えた結果、上記のことが真っ先に出てきました。
人と向き合う上で成果とは人それぞれにもつもので一様に言えないと感じます。
これからもひとつひとつを大切にし、新たな介護観、知識・スキル、笑いを磨いていきたいと思います。
今の自分における成果は今後に繋がっていくと思います。