若造のコミュニケーション論
鈴木聖
自分でも呆れてしまうほど、自分に問い続けていることがあります。
「何が足りなくて何をどうすればもっと良くあれるのか」
「もっと喜んでもらうには何ができるのか、見えていないものは何か」
「その時大事にすべき人は誰か、どこにいるのか」
本当に自分に満足できない性格は昔からで、人の良さがよく見えるという長所の反面、痛手を負っている様でもあります。
ですが、このしつこい問いにいつも寄り添い、ヒントをくれる方々がいて、いつもその人たちに支えられていることに気が付きます。
それは家族であり、付き合いの長い友人であり、学生時代のバイト先の人たちであり、前職の先輩などなど。
「仕事の悩みは仕事をすることでしか解決できない」という言葉を昔誰かに聞き、信じていた時期がありましたが、今はそれを否定的に捉えています。
仕事の悩みの解決策は常に生活のなかにヒントがあると思っているし、仕事をするだけでは解決方法を探るにはあまりに狭い領域だと考えます。
先に述べた人たちは私のパーソナリティや、嗜好性、生活をよく理解してくれています。
彼らは私に「考えすぎ」という言葉をかけることがまずありません。(もしくは無駄だと思われている節もありますが)
そして雑談や久しぶりに交わす身の上話のなかで、ひらめきを与えてくれることがあります。
年々コミュニケーションの変化を感じながら思うことが、「20代は多くの人とコミュニケーションをとるだけではなく、自分と考えが合う人や真面目な話を嫌がらずできる人を捕まえておけるように意識できること」ではないか、ということです。
転じて、プライベートと仕事の時間をきっちり分けて考えるのではなく、柔軟に常にヒントは仕事に向かう時間以外のなかでもこぼれていることに気づけることが大切なのではないでしょうか。
それだけ深いところで人との考え方の違いに触れることができるし、そこに強く共感もできると思うのです。
ワークとライフのバランスよりも、その相互作用と生活の一部として繋がりを感じられる人が多く成功しているように感じるし、またそういった人の多くが楽しむことを忘れずにいるように思います。
もっとも一年前までは、どちらの分別もつけずに楽しいことだけを考えて、失敗してしまった自分もいたわけですが…
思考の旅は続きます。
プロフィール
鈴木 聖(すずき せい)
1993年8月31日生
埼玉県所沢市生まれ北海道育ち。
一度SEの定職に就くも、本格的な音楽活動へのシフトと「お客さんの顔が見えるところで働きたい」という思いからカフェ・アパレルの接客業フリーター兼バンドマンへと転身。
色々経た後、縁あって株式会社土屋人事部の若手代表として「働く経験をすべて楽しむことに繋げたい」というemoな目標を掲げて奮闘中。