オッス!オラ緊張!!~緊張してしまうことを思い悩む人へ~/ 牧之瀬雄亮

オッス!オラ緊張!!~緊張してしまうことを思い悩む人へ~
牧之瀬雄亮

環境や経済が激動する中、また日々の思い悩み、気分やご体調の波の中、今日も誰かの生きる選択を支えるべく支援に赴かれる皆様、またお帰りの皆様、そしてゆっくりお休みの皆様。

お疲れ様です!!!

もう慣れっこだというベテランの方は置いといて、今日はまだ土屋に入りたて、介護職に付いて間もない方、また、いつまでも慣れないけど自分を奮い立たせながら続けていらっしゃる方へ向けて、

「緊張」をどう扱えばいいのか

というお話をさせていただきたいと思います。

緊張。しますよね。
自分も重度訪問を始める前を考えても、小さい頃から人前に出るのが苦手でした。

自分になにか重大な責任がかかるとか、そんな場面を回避しようとしたり、そんなこどもでした。

結論から言えば、緊張は「敵ではない」「押さえつけるものではない」ということです。

緊張すると、ミスを連発したり、日頃の3割ぐらいしか力を発揮できなかったり、願ってもないトラブルを引き起こしたりということがあるんだと思います。

「緊張して困る」と日頃思われる方は、過去そういう失敗体験がお有りだったということから、そのように緊張を「良くないもの」「邪魔なもの」として分類しているのかもしれません。

しかし、「緊張は、悪いものじゃない」のだとしたら…?

手を、出してみてください。どちらの手でも構いません。
手を出したとき、「手を出す」という抽象的な意思に応えようとして、筋肉があるところは張り、あるところは緩みます。

左手を前に出そうとすれば左肩、左肩甲骨、背中、腰、足、足の裏、顔の左側面…、腕以外の部分も連動していることが確認できます。(もし、そう思えないなら、何度か出したとき、脱力したときを繰り返してみてください。)

では腕を戻し脱力させたとき、重さを一番多く引き受ける場所はどこにあるでしょうか。
私は骨盤、仙骨と腰椎の一番下の骨が、その重みを受け止めます。

いやもう全部脱力しよう!!と寝転んだら、床との接点を増やそうと、接地面の反対側が伸びようとして緊張します。

つまり、そもそも、完全な脱力という状況は、「存在しない」「起こり得ない」のです。

さて、戻って「緊張をどうするか」ということについてですが、緊張は、「緊張してはいけない」と抑え込もうとすればするほどより強固になります。

ではどうするとマシなのか。

「あ、今自分は、緊張してるんだな」と認めることです。

緊張に意識が捕まっているとき、緊張の強い人は緊張した視界の中だけが自分だと思いこんでしまいます。

先程の手を出したり引っ込めたりする動きの中で、お気づきだと思います。
その緊張の視界の外に、緩んでいる場所、リラックスしている箇所があるのです。

余力があると言ってもいいでしょう。
実は緊張しているとき、体の他の何処かの部分は、リラックス状態にあるということです。

具体的な緊張の緩和としては、「あ、今緊張してるな」「緊張したらミスっちゃうかも…」と気づいたときに、肩を思いっきり引き上げます(緊張の肯定)。

上げたまま今度は後ろ方向、背中側に水平に持っていきます。
そして一気にストン、と肩甲骨と鎖骨、つまり腕の根本から全部、ストンと下に落とします。

肩だけでももちろんいいですが、重さを踵から床、地面へ流すつもりでやるともっと効果が大きいと思います。

「自分はいま、足で立ってる」という感覚、これがなかなか気持ちを落ち着かせます。
そんな気持ちになったら、知識はもうすでにいろいろ勉強してると思いますから、それを冷静に確認しながら動作に入るとよいです。

これは野口整体の野口晴哉の著書で見つけて、私自身が初めて喀痰吸引や実地研修に望む際実践し効果があったものであると同時に、慣用句で言う「肩の荷が下りる」の実践編ともいえる、生活の知恵のようなものなのではないかと思っています。

デスクワークの方々が早いタイピングをするために腕を脱力し続けることで、腰や首に負担がかかるということもどうやらこの動作の裏書きになっているような気がします。

エビデンス?自分の体が調子良けりゃ何でもいいんですよ。

あとは自分の頭の中に、常に自分を応援してくれるポムポムプリンや高田純次を住まわせるとか、細かなテクニックは色々ありますけど、とにかく物理はなかなか効きます。

ぜひ、一度ならず二度三度、お試しください。

◆プロフィール
牧之瀬 雄亮

1981年、鹿児島生まれ

宇都宮大学八年満期中退 20+?歳まで生きた猫又と、風を呼ぶと言って不思議な声を上げていた祖母に薫陶を受け育つ 綺麗寂、幽玄、自然農、主客合一、活元という感覚に惹かれる。

思考漫歩家 福祉は人間の本来的行為であり、「しない」ことは矛盾であると考えている。

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