『ホームケア土屋スーパーバイザー星敬太郎×ホームケア土屋ゼネラルマネージャー奥永孔太郎』対談シリーズ 第2回 ~第1部~

目次

ホームケア土屋の現在地と、これからのマネジメント

対談参加者

星 敬太郎……土屋ケアサービスカンパニー副代表
奥永 孔太郎……ホームケア土屋ゼネラルマネージャー
司会……宮本 武尊/取締役 兼 CCO最高文化責任者

第1部:ホームケア土屋の現在地と、これからのマネジメント

司会

本日は、ホームケア土屋スーパーバイザー(SV)・星敬太郎さんの対談シリーズ第2回として、このたびホームケア土屋のゼネラルマネージャー(GM)に就任された奥永孔太郎さんをゲストにお迎えしました。

今回は星さんの進行のもと、「マネジメント」と「今後の展望」をテーマに、お二人に熱く語っていただきます。

それでは星さん、よろしくお願いいたします。

入社の原点 ~重度訪問介護だからこそ、支え続けられる~

まずは奥永さんを皆さんに知っていただくために、土屋に入社された経緯を教えてください。

奥永

私は2020年11月1日に、常勤として株式会社土屋に入社しました。
会社が創立して間もない頃で、ちょうどホームケア土屋が立ち上がった時期です。

入社を決めた一番の理由は、「重度訪問介護だったから」です。

前職では、重度の障害をもつ、主に児童を対象とした通所施設で働いていましたが、そこでは医療的ケア児や重症心身障害児、強度行動障害のあるお子さんとも関わっていました。

ご家族から日々話を聞く中で、「自分がいなくなったら、この子はどうなるのか。地域で暮らしていけるのだろうか」という切実な声、悲痛な叫びに何度も触れてきました。

当時の私は「重度訪問介護」というサービス自体を知らず、通所支援という立場でどこまで支え続けることができるのかを考えていた矢先に、株式会社土屋と出会ったんです。

まずは非常勤として重度訪問介護に関わりましたが、実際に働いてみて、「このサービスがあれば、あの子たちが大人になっても地域で暮らしていける」と強く実感しました。

そこから、もっと深く関わり、このサービスについて知りたいと思い、常勤として働くことを決めました。

子どもたちが大人になっても、人生を通して支え続けられる――その可能性を、土屋に感じたということですね。

奥永

その通りです。

以前から「子どもから高齢期まで、一生支えられる事業者でありたい」という思いはありましたが、正直なところ、現実的には難しいとも感じていました。

ただ、株式会社土屋であれば、それが実現できる。
そう思えたことが、入社を決めた大きな理由です

ゼネラルマネージャーへの就任 ~目指したのは役職ではなく、裁量~

入社後は管理者、マネージャーを経て、2025年5月にゼネラルマネージャー(GM)に就任されました。

このポジションは、当初から目指していたのでしょうか。

奥永

「GMになりたい」というより、「1人でも多くの方を支援したい」という漠然とした思いはありました。

その中で、自分がやりたいことを実現するには、ある程度の役職や経験は必要だと考えていたので、できる限りそこに近づきたいとは思っていました。

職位を目指したというより、支援を広げるために「裁量」を求めた、ということですね。

GMに就任して7〜8か月が経ちましたが、実際にその立場に立ってみて、いかがでしょうか。

奥永

正直なところ、今もまだ、状況を把握し、課題を整理し、判断を下していくといった目の前の実務に追われている状態です。

いただいた裁量を十分に生かして、「これを成し遂げる」と言えるところまでは、まだ至っていないと感じています。

だからこそ、まずは自分自身がやるべきことを一つ一つ確実にこなせるよう、日々考えながら進んでいるところです。

ブレイクタイム:SVとGMの役割とは?

Q:GMの仕事とは?

奥永

A(奥永):
会社の方向性や目標に沿って、ホームケアという一つのセグメントをどう運営していくかを考え、社の方針を現場に落とし込んでいく役割だと考えています。

その上で、全体を見渡しながら、どこに注力するのか、どのように進めるのかを示す仕事だと思っています。

また、その過程には、各地で起きているさまざまな課題の把握と解決も含まれていると考えています。

A(星):
奥永さんの言われる通り、社の理念や方向性を正しく理解・解釈し、それを皆さんに正確に伝え、

同じ方向を向いて行動してもらうことがGMの役割の大きな一つですが、ホームケア土屋全体の数字管理も重要な責務です。

加えて、コンプライアンスの徹底、人材育成も非常に大きな役割だと思います。

Q:SVの仕事とは?

A(星):
GMとSVの役割の線引きはなかなか難しいですが、SVは「GMや組織をスーパーバイズする」立場であり、言い換えればアドバイザー的な役割だと捉えています。

私自身、アテンダントから始まり、コーディネーター、管理者、広域マネージャー、BM、GMを経験してきていますので、その経験を生かしながら、時にはGMの判断や動きを見守り、時にはアドバイスし、

もし「ちょっと違うのではないか?」と感じることがあれば、相談する。そうした形で、GMや組織を支える役割がSVだと考えています。

Q:SVとGMの関係性や相談内容とは?

A(星):
奥永さんとは、ほぼ毎日のように電話やミーティングでコミュニケーションを取っています。

私から「この内容を組織に伝えてほしい」とお願いすることもあれば、逆に奥永さんから大きな課題感を持って相談が来ることも多いですね。

特に課題が大きいほど、すぐに連絡をもらえる存在であることを、個人的にはとてもありがたく感じています。

マネジメント論~ ばらばらであり、ひとつである組織へ~

約1,500名の従業員を抱えるホームケア土屋という大きな組織を、奥永さんはトップリーダーとして、今後どのようなチーム、組織にしていきたいと考えていますか。

奥永

現在のホームケア土屋は、みなが同じ方向を向きながら、理念に基づいて掲げた目標を成し遂げようとする強さ、そしてマインドの高さがある組織だと感じています。

この点はこれからも大切にし、持ち続けていきたい部分です。

一方で、組織の規模が大きくなったからこそ、ルールや考え方、やり方を全体に浸透させることの難しさも感じています。

「こうしよう」と決めたとしても、すぐに全体が動くわけではありません。

その結果、ブロックや事業所ごとに独自のやり方が生まれてしまい、良し悪しは別として、成果や運営面に格差が生じているのが現状です。

だからこそ今必要なのは、それぞれのマインドを保ちながらも、同じ評価軸・同じやり方のもとで、バランスよく成果を出せる仕組みを作ることだと思っています。

各地で行われている良い取り組みを拾い上げ、吸収し、全国へと広げていく。

その役割を担うのが、今の自分だと考えています。

良い部分はさらに広げ、課題を減らし、全国の格差をなくしていく。

そのためには管理者を始めとした人材育成も欠かせませんし、何よりも深いコミュニケーションが一番大事だと感じています。

アテンダントと管理者、管理者とBM、BMとGM――それぞれの層で丁寧な対話を重ねていくことが、組織を一つにしていく鍵だと思っています。

一言で言うと、今ある高いマインドと、それぞれの地域で行っている“良いこと”を最大限に生かしながら、チームの成果や個々の成長につなげていきたいと思っています。

ブロックごとの強み ~違いを生かし、全体の力に変える~

確かに、ホームケア土屋はブロックごとにそれぞれの個性があり、項目によっては格差も見られます。

それ自体が強みでもあると思いますが、最近はその格差が縮まってきている実感もあります。

そのような中で、奥永さんは現在、各ブロックにどのような強みを感じていますか。

奥永

例えば東海ブロックは、常勤稼働率の管理が非常に優れています。

管理を仕組み化されている点は、全国に展開できる強みだと思いますし、実際にその方法論を各ブロックに導入することで、全国的に稼働率が回復するなど、成果としても表れています。

九州ブロックについてはチーム力が非常に高く、人員不足が生じた場合や、ポストに空きが出た際にも、事業所の枠を越えて支え合う体制ができています。

また関東ブロックは人材が豊富で、次の世代へバトンを渡していく人材育成の循環がとても良いと感じています。

確かに東海ブロックは、常勤稼働率を高い水準で安定して維持することに非常に長けているので、その結果として、しっかりと利益を確保できています。

ただ一方で、ホームケア土屋の理念は「1人でも多くの声を探して応えていく」ことにあるので、この理念に照らして考えると、重要なのは常勤稼働率というよりも売上であると言えます。

売上が上がっているということは、より多くの声に応えているということとイコールであり、それは同時に、新たに多くのアテンダントがそのブロックに入社していることを意味します。

アテンダントが増えれば増えるほど、さまざまな工夫をしなければ常勤稼働率は下がりやすくなる傾向があります。

その視点で見ると、実は売上が伸びているのは常勤稼働率が高い東海ブロックではなく、別のブロックであるという点が、非常に興味深いところだと思いますし、

常勤稼働率だけでは測れない各ブロックならではの強みや価値が存在することが分かります。

私自身、GMを経験し、現在はSVとして、また違う角度からホームケアを見ていますが、会社から求められる常勤稼働率や利益確保といった数字管理は、

やはりGMの大きな役割ですので、その役割を果たすという意味においては、

東海ブロックの優れた方法論を全国に共有するマネジメントは非常に意義深いものだと思います。

一方で、それぞれのブロックには異なる「良さ」があるので、BMそれぞれの裁量に委ねながらそれらを生かしていくことが、

ホームケア土屋としての理想的な運営ではないかと感じています。

第一部の総括 ~GMがつなぐ、ひとつの方向~

司会

高浜代表が5周年記念イベントで語った「ばらばらであり、ひとつである」という言葉を、ホームケア土屋はまさに体現していると感じます。

最後に、第一部の総括として、星さんから一言お願いいたします。

上位レイヤーの方々は、それぞれが自身の考え方や方針を持っていて、本当に個性的な人が多いと感じています。

その中で、高浜代表が言われた「ばらばらである」ことをしっかりと生かしていきたいと考えていますが、

一方で、その多様な個性を生かしながら、社の方向性を正しく理解し、衝突なく、

しかし曖昧にせず伝えていくことがいかに難しいか――それを奥永GMは今、実感されているところだと思います。

その困難と正面から向き合いながら、組織を前に進めている奥永さんの姿に大きな共感を覚えますし、

ぜひこのまま、個性を生かしながらもワンチームとして進んでいくホームケア土屋を築き上げていってほしいと思っています。

第2回 星敬太郎×奥永孔太郎 対談シリーズ <第2部>

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