ノーマライゼーションの社会の実現
田中雄二
新年あけましておめでとうございます。本年も、旧年に増して精進してまいります。
株式会社土屋、並びにホームケア土屋を2023年も、よろしくお願い致します。
私は福祉系の専門学校を卒業している。
学生時代の実習先として障がい者就労移行支援事業所で1か月実習を行った経験があり、その際、そこに勤めている方が「自分は一般の会社に勤めて、自立したい」と話してくれた。
社会に出て、働き、収入を得て、生活をする。
このありふれたことを、障害の有無にかかわらずすべての人が実現できる社会こそがあるべき社会ではないかと思っている。
ではこのことを実現するには一体何が必要なのかと考えたときに学生の時に授業でならった「ノーマライゼーション」の理念だと思った。
ノーマライゼーションという考え方は、デンマークのバンク・ミケルセン氏が知的障害者へのあり方に対して提唱したのが始まりと言われている。1959年法の中で「障害のある人たち、障害のない人々と同じ生活条件を作り出すこと」と提唱した。
その後この考えは障害者政策の重要な考え方として世界に広まり、現在では「障害を持つ人、持たない人も地域の中で生きる社会こそ当たり前の社会であると定義付けされている。
ノーマライゼーションの原理とは、生活環境や彼らの地域生活が可能な限り通常なものと近いか、あるいは、全く同じになるように、生活様式や日常生活の状態を、全ての知的障害や他の障害を持っている人々に適した形で正しく適用することを意味している。とスウェーデンのベングト・ニィリエが定義付けしている。
その中で私の考えるノーマライゼーションとは「生きていく上ですべての人が自立し自律できる事によって矜持をもつことができ、社会の条件を整えること」だと自分なり考えている。
私の考えを少し補足すると、私の考える「自立できる社会」とは障害があるなし関係なく、また年齢や性別も問わずすべての人が社会のために働き、社会の一員として、社会を支えているんだと感じることによって、自らが必要な存在であると認識できる社会であると思う。
この考えを実現するには、私は「福祉の考え方を転換すること」が必要だと思う。
それは何かというと、「してあげる・守ってあげる⇒(自立・自律)することへの支援に転換すること」だと考える。
どんどん地域に出て社会に出て行く支援をすることを福祉の基本と考えておく。今後の課題として私自身のノーマライゼーションの考えに基づいて、それらを実現するために何が必要であるかを見極める支援、活動をしていきたいと考えている。
プロフィール
田中雄二 ホームケア土屋 九州
所属事務所:ホームケア土屋九州 オフィスマネージャー
資格:介護福祉士 保育士 社会福祉主事任用資格 介護福祉士実習指導者講習会修了証、
認知症サポーターキャラバンメイト養成研修
介護を始めた時期:2008年4月
趣味:野球、美味しいお店探し